2012年8月27日月曜日

ドウェイン・レモンの証 1


ドウェイン・レモンの証 1

audioverse.org https://www.audioverse.org/english/sermons/recordings/1737/testimony-of-dwayne-lemon.htmlを訳しました。

お祈り:天の神様、わたしたちは、あなたが将来天国で一緒に暮らせるようになる神様であることを賛美します。それは祝福です。父なる神様、あなたの御心を知るすべての機会を活用します。わたしたちに聖霊の力を通して語りかけてください。そして、たとえほかの人の証を用いてでも、わたしたちの心を温め、真実を教えてください。これらすべてのことをイエス様の御名を通してお祈りします。アーメン。

ヨハネの黙示録12章11節に「自分たちの証の言葉とで、彼に打ち勝った」と書かれていますが、それは真実だということをみなさんに知ってもらいたいです。なぜなら、わたしがセブンスデーアドベンチスト教会に通い始めた頃、一番楽しかったのは水曜日の夜の祈祷会だったからです。私がそれを一番楽しんだ理由は、その集会では皆が証をする機会があったからです。
わたしは、ニューヨーク州のクイーンズという町で生まれ育ちました。コンクリートに囲まれたニューヨークの中で、わたしはどのように馴染もうか、どのように社会での居場所を見つけようかと考えていました。母はヴァージンアイランド州のセイントトーマスという町、父はサウスカロライナ州のチャールストンという町の出身です。そして、わたしはクリスチャン家庭では育ちませんでした。
本当のことを言わせていただきますと、わたしはいつも青年にわたしの証をするとき、「わたしはクリスチャン家庭で育つ特権がなかった。」と言います。なぜそう言うかというと、クリスチャン家庭で育つことは特権だということを彼らは知るべきだからです。セブンスデーアドベンチストの家庭で育つということは特権です。世の中をさまよい続けて遂にこの光を見つけた人たちは、神様にこの光を見つけられたことを感謝します。しかし、彼らは前から後ろから、そして横から傷を負っています。目に見える傷ではないかもしれませんが、この世界が彼らに負わせた世俗的なライフスタイルによる傷があります。だから、「もっと世の中に出て行って色々なことを試してみたい、それから教会に帰ってこよう」と好奇心を抱くかもしれませんが、愛する兄弟姉妹たち、自分たちを騙さないでください。なぜなら、だれも世俗的な生活をしてからクリスチャン生活に帰ってこられるという保証はないからです。
子供のころ、まだニューヨークのクイーンズという町にいたとき、わたしには何の取りえもありませんでした。母は「だれも殺さないように、なにも盗まないように、そうすれば天国に行けるわよ。」と言いました。わたしは「それは簡潔なルールだ!ただ殺さないで盗まなければ良いのだ」と思い、ほとんどの時間をビデオゲームやテレビに費やしていました。そんなある日、父が音楽を流し始めました。父は、ヒップホップは流しませんでしたが、ジョージ・クリントンという人のピーファンクというジャンルや、R&Bというジャンルの音楽をよく家でかけていました。兄弟のレスリーはベースギター、マイケルは歌で音楽を楽しんでいましたが、わたしは楽器も歌もできませんでした。しかし、音楽が流れるたびにわたしの足が動き出しました。幼いながらも、音楽と一緒に体を動かすという才能を見つけたのです。そして、気づけばわたしは近所の間で小さな有名人になっていました。バーベキューをする時や訪問者が来るたび、父は「ドウェイン、表にでてこい!」と言い、わたしは裏庭から出てきて「あの踊りをやってくれ」という父の要求にこたえ、ダンスステップを踏み、楽しいと思えるダンスをただやりたいようにやっていました。そしてその頃、ダンスは自分の人生の一部だということを発見しました。ダンスクラス等をとったことはありませんでしたが、音楽が流れるたびにわたしの体は自然と踊り始めました。子供のころは家で音楽がかかったときに、ただ楽しいから踊っていました。
時がたつにつれ、父と母はわたしのダンスの才能に気付きました。「ドウェイン、お前はどうダンスをすればいいのかわかっている!」と言われました。わたしは「う~ん、そうかもね。」と思っていましたが、正直、そのころのわたしはとても不安定で自信がありませんでした。自分なんて大した人間じゃないと思っていました。わたしは1972年生まれなのですが、その時代、黒人であることからわたしはあまりよい経験をしませんでした。同級生は黒人をばかにするジョークを言ってきて、わたしの自尊心は大きく損なわれていました。その頃のわたしはとくに何も持っておらず、イエス様も知らなかったため、ダンスがわたしにとっての感情のはけ口でした。ダンスはわたしを現実的な世界から離れさせ、自分の世界に没頭させてくれました。だから、幼いながらもわたしは本気でダンスをしていました。                               
続く

訳:森春香
編集:品末拓真

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