2012年6月22日金曜日

なぜ苦しむ

「なぜ苦しむ」

この世の中には楽しいことや嬉しいこともあれば、つらくて悲しいこともあります。自分の人生と他人の人生を比べて不公平に感じることがあるかもしれません。なぜ私たちは苦しむのでしょうか?なぜ涙を流さなくてはいけないのでしょうか?

聖書のなかにある答えを探してみましょう。

創世記の1章31節をみると、神様がこの地球を創造されたときの記録があります。

「神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった。夕となり、また朝となった。第六日である。」創世記1:31

神様が言った「はなはだ良かった」というのは苦しみ、痛みも含めて「良かった」のでしょうか。もしそうだとすれば、神様は私たちの苦しみ、悲しみを見て喜んでいるということですよね。でも、幸いにも聖書はそう書いていません。なぜかというと、創世記の3章に悲劇の話があるからです。

地球のはじめ、エデンの園には一番はじめに神様によって創造された人間、アダムとエバが住んでいました。

「さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。

女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、

ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」 創世記3:1-3

女とはエバのことです。

では蛇とは誰のことでしょうか?どこにでもいる普通の蛇がエバに近づいてきて話しはじめたのでしょうか?

聖書の終わりの書物、ヨハネの黙示録を見てみると、蛇はサタン、悪魔にたとえられています。

「彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへび、、、」ヨハネの黙示録12:9

悪魔の起源についてはまた今度お話しますが、今は創世記の話に戻りましょう。

「へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。」

神様は「善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」創世記2:17と言いました。サタンは神様と正反対のことを女に言いました。

なぜ神様は善悪の知識の木の実を食べてはいけないといったのでしょうか?ただの木の実なのに、なにか特別な理由があったのでしょうか?

神様は良いものをすべてアダムとエバに与えました。でも善悪の知識の木の実は食べてはいけないとおっしゃいました。なぜかというと、神様はアダムとエバに自分自身で選択する自由を与えたかったからです。神様はアダムとエバに幸せになってほしいと願っておられました。そして神様はアダムとエバを創造したので、何が彼らに、そして人間に一番良いかを知っておられます。そして神様の法則に従ってほしいと願っています。しかし、神様は彼らを愛しているので強制はなさいません。なので神様は、神様以外の道も選択肢として与えられたのです。それがエデンの園の中にある「善悪を知る木」だったのです。

へびであるサタンは善悪の知識の木の前に立っているエバに、また嘘をつきました。

「『それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです』。女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。 」創世記3:4-6

アダムとエバは神様が食べてはいけないといった実を食べました。それは罪でした。この罪を犯したゆえにすばらしいエデンの園を離れなければなりませんでした。そして、「罪の支払う報酬は死である。」とローマ人への手紙6:23に書いてあるように、アダムとエバは罪の報酬を受け、死ぬべき身となりました。そしてこの世界にも罪の結果として、苦しみ、悲しみ、そして死が入ってきました。今、この世のすべての苦しみ、犯罪、そして悪はこの罪のためです。アダムとエバが罪を犯した結果、人類はその報酬を受ける身となってしまったのです。

ここで神様はアダムとエバを簡単に消すこともできました。しかし、もしそうしたら人間は神様を愛するから従うのではなく、恐れて従うようになってしまいます。そこで、愛の神様は、ある希望をアダムとエバに与えました。そしてその同じ希望を神様は今日わたしたちにも与えておられます。

「しかし神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスにおける永遠のいのちである。」ローマ6:23

イエス・キリストを信じることによって罪からの救いを約束されたのです。そして御子イエスを受け入れる人を神様は天国に連れて行ってくださるのです。

次回は「救いとは」と題してお話させていただきます。

ミラージョエル

編集者:森 春香

2012年6月22日


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