2012年6月6日水曜日

No Problem!―コロンビアでの経験


「No Problem!―コロンビアでの経験」


「施すべき相手に善行を拒むな あなたの手にその力があるなら。
出直してくれ、明日あげよう、と友に言うな あなたが今持っているなら。」
箴言3:27


バランキージャの町の道路は車とバイクと歩行者でにぎわっています。

夜ご飯を作ってくださった家族(左)と通訳者のホスィアス(右)

ブーゲンビレアがたくさん咲いている美しい町でした




私は5月18日から6月2日まで16日間毎晩、安息日は朝も含めて、全部で19回、神様、聖書、再臨、聖霊、終末の徴、預言、天国などについてお話する機会が与えられました。サザンドベンチスト大学から15人、南米にあるコロンビアという国のバランキージャという町に送られ、一人ひとりがそれぞれの教会で集会をもつという企画でした。コロンビアはスペイン語を主に話す国なので、英語からスペイン語に通訳してくれるコロンビアの人たちが説教者一人ひとりにつけられました。今日はそこで学んだことのなかから一つお話します。 コロンビアに到着した次の日の朝、それぞれの教会の牧師さんと通訳の人に会うミーティングが開かれました。そこですぐに気付いたことは、牧師さんたちが自分たちのために最善を尽くそうとしてくれているのだな、ということでした。わたしと友達のエイミー・ロレドはヨエル先生という牧師先生が担当する教会で話すことになっていました。ヨエル先生は英語を少ししかしゃべれず、またエイミーとわたしもスペイン語がほとんどしゃべれなかったので、エイミーの通訳者のエベルさんに手伝ってもらいながら会話をつなげていました。その日、それぞれの教会でコンピューターやパワーポイントがうまく配線できるかを確認することになっていました。そこでまず、エイミーのエルサレム教会に行き音声やパワーポイントがつなげられるかどうかを試していました。ヨエル先生はその日6時から牧師会のミーティングがあるといっていたのですが、エイミーのエルサレム教会で時計をみるとすでに5時50分でした。「ヨエル先生、6時からミーティングがあるっておっしゃっていましたけど、どうしましょう?」と聞くと、ヨエル先生は自身の知っている数少ない英単語を使って気さくに “No problem! Let’s go” (大丈夫、問題ないよ!さあ行こう) と言い、わたしが受け持つベテル教会まで連れて行ってくれました。すべてが終わった頃には6時半を過ぎていて、「こんなに時間がかかってしまってすみません」とエイミーと二人でお詫びすると、また “No problem!” と笑顔で言ってくれました。コロンビアはガソリンがものすごく高くて、車を運転するのはすごくお金がかかると聞いていました。それにも関わらず15日間、毎日ホテルと教会の間を送り迎えしてくれました。教会では、わたしと通訳者ホスィアスのために毎晩交代で教会員の方がご飯を食べさせてくれました。そして「いつでも何か必要なものがあれば言ってね。」と言ってくださいました。わたしたちが行ったバランキージャという町は、沖縄を思い出させるような気候の熱帯地域でした。しかしクーラーのある家はほとんどなく、教会も扇風機を使って暑さをまぎらわしていました。夜ご飯を食べさせてくれた家族は、家に1台しかない扇風機を持ってきてくれて「暑いでしょう」と気遣ってくれました。


わたしは彼らにとって、2週間だけコロンビアにやってきたスペイン語もしゃべれない見知らぬ人だったにも関わらず、彼らは彼らの持っているもの、時間、お金を費やして一生懸命にお世話してくれました。任されていること以上のことをして、この聖句「施すべき相手に善行を拒むな あなたの手にその力があるなら。 出直してくれ、明日あげよう、と友にいうな あなたが今持っているなら。」を忠実に実行しているのだなと思いました。そしてわたしは施すべき相手でもなんでもなかったのにも関わらず、心から親切にお世話をしてくださり、この人たちはなんて献身的なのだろうと思いました。持っているものを惜しまずに与えられ、愛情を感じました。


森 春香
編集者:品末拓真
6月5日 2012年


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