2012年7月2日月曜日

聖書って?

聖書って?

「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」テモテへの手紙二 3:16

みなさんは聖書という本を読んだことがありますか?聖書にはどんなことが書かれているのでしょうか?今回はまず聖書がどういう本なのか、聖書の魅力を図書館の「おすすめの本紹介コーナー」風に書きました。


著者:神様によって導かれた約40人の異なる背景をもった人たち―モーセ、ヨシュア、サムエル、エズラ、ダビデ、ソロモン、イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエル、ヨナ、マラキ、パウロ、ペテロ、ヨハネなど。

いつ書かれたの?1600 B.C.A.D.90ごろ。約1500年にわたって書かれました。

内容:聖書は66冊の本が集まってできています。前半は「旧約聖書」と言い、39冊の本からできています。後半は「新約聖書」と言い、27冊の本からできています。聖書には、人間がどこから来たのか、死んだらどうなるのか、神様の計画、神様を信じた人たちの歴史、戦い、歌、祈り、イエス・キリストの人生、悪魔の働き、又、私たちが今日どう生きるべきか、何をするべきなのか、周りにいる人に対してどう接するべきか、愛とは何か、罪とは何か、信仰とは何か、イエス・キリストを信じることによる救いとはどういうことか、天国はどんなところか、などが書かれています。

 聖書ってフィクションなの?:「聖書はただのおとぎばなしだ」という人はもちろんたくさんいます。しかし歴史と照らし合わせてみると、聖書にはその時代を治めていた王様が登場したり(バビロン王国のネブカドネザル王など)、実際に歴史上で起きた出来事(ノアの時代の大洪水、457B.C.のエルサレムの神殿の再建、A.D.31のイエス・キリストの十字架など)が記録されています。あなたも聖書を勉強すればするほど、聖書がフィクションではないと確信するはずです。

聖書の魅力:聖書は分厚い本です。こんな分厚い本読めないよ!と思うかもしれません。しかし時間をかけて少しずつ読んでいく時、あなたの人生の見方が変わると思います。聖書は様々な職業や立場の人によって書かれました。羊飼い、取税人、預言者、イエスの弟子、医者、伝道者などです。彼らの体験や、神様が彼らに与えられた希望のメッセージが聖書には書き記されています。あなたがいま経験している喜び、悲しみ、困難を同じように味わった人々の話が書かれています。聖書には素晴らしい成功の話ばかりが書かれているわけではなく、たくさんの堕落した人生、高慢による失敗、間違った選択、その結果の絶望の中での心の叫びを歌にしたものなどもあります。聖書の中には皆さんも共感できる箇所が必ずあるはずです。

神様によって導かれて書かれたってどういうこと?: 聖書のテモテへの手紙二 3:16に「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」と書かれています。どういうことでしょうか?神様は、約40人の著者をまるでロボットの様に扱い、一字一句コントロールして書いたのでしょうか?あるクリスチャンはそうだと信じています。しかし、聖書を原語であるヘブライ語やギリシャ語で読むと、それぞれの著者の言葉遣いの違いがわかります。また、著者それぞれの背景に基づいたものごとの見方などが話に表れているのもわかります。そして人間の意志を尊重し強制することのない神様の性質を考えると、神様が一字一句すべて著者に与えて書きとらせたとは考えがたいです。神様は聖霊によって著者たちの心に語りかけ、書くべきことを示されたと私は信じます。聖書は、神様に導かれて書かれたので、1500年にもわたって40人もの著者によって書かれたにも関わらずそれぞれの箇所のつじつまが合い、同じ神様の教え、約束が記されています。 

みなさんも読んでみませんか?
一度読んだ本は結末が分かってしまっていて、もう読みたくないと思うことがあります。しかし、聖書は読めば読むほどおもしろい本です。奥が深く、一度読んだだけでは正直よくわかりません。何度も読み続ける必要があると思います。そして同じ箇所にしても、今日読んだ時よりも1年後に読んだ時の方が自分にとって更に意味のあるものになっているかもしれません。今までの歴史上、この聖書に書かれてある言葉を勉強し、信じ、実行してきた人たちがたくさんいます。聖書の言葉を守るために人生をささげ、命をも惜しまなかった人たちがいます。果たして聖書とはどういうものなのでしょうか?それは自分自身で読んでみて体験してください。また、聖書を読む前には必ず、よく理解する力が与えられるように神様にお祈りしてください。聖書を読むことで、神様の愛の深さを日々発見して頂きたいです。

著者:森春香
編集者:品末拓真

2012年7月2日



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