この地上には空しいことが起こる。善人でありながら悪人業の報いを受けるものがあり悪人でありながら善人の報いを受けるものがある。これまた空しいと、わたしは言う。
コヘレトの言葉 8:14
みなさんはこの世の中は平等だと思いますか?むしろ「世の中、本当に不平等だ」と思う人が多いと思います。このコヘレトの言葉が言っているようにいつも周りの人にやさしく人のために尽くしているような素敵な人が重い病気にかかったり、思わぬ事故にあったり、かと思えば他人に当たり散らしやりたい放題生きている人が権力をにぎり経済的に理想的な生活を送っていたり。一生懸命頑張ってきた人が上司に嫌われ、本当は遊びほうけているのにうわべのつくろいが上手な人が好かれたり。などなどあげればきりがありません。
それでは、この不平等に見える人生、わたしたちはなにをするべきなのでしょうか?善い行いをしても報われないことが多いこの世の中で、それでも善いことをする必要があるのでしょうか?
わたしにとって、努力したことが報われなかったというのは一番の屈辱です。あれほどの時間と労力を使ったのにどうして、、、という気持ちでいっぱいになります。さらに明らかに自分より努力しなかった人が自分より良い結果を残したときなどは、「あの人は本当はそんな結果をもらうのに相応した努力をしていないんだ!」と世の中に大声で伝えてしまいたい気持ちです。そこで、わたしたちは同情を求めて友達にその出来事を話したりうっぷんを晴らそうとぐちをこぼすのではないでしょうか?その状況をよくわかっている人が同情してくれたとき、その状況は変わらなくても、なんとなく報われたような気分になることがあります。
実は、天の神様はわたしたちのすべての行いをみておられます。そして善い行いを必ず将来報いてくださると約束しています。「喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。」とイエスキリストという人が言った言葉が聖書のマタイによる福音書という箇所の5章12節に記されています。わたしたちが報いを受けるのは近い将来じゃないこともありますが、その報いを受けられる日を楽しみに良いことを日々つづけていきたいですね。
02-18-2012
森春香
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