2012年9月15日土曜日

アフリカ


私の名前は福田ダニエルです。Southern Adventist Universityの神学科で昨年一年間勉強しました。将来は、牧師になりたいと思っています。また、教会建築と伝道にすごく興味を持っています。
わたしはこの夏、シエラレオネ、アフリカに三週間行きました。生徒14人(私も含めて)、先生1人、そしてShareHimの係りの人ひとりと行きました。ShareHimは、地元の教団と教会と一緒に伝道講演会を計画する団体です。ShareHimの目的は、アメリカや韓国、ヨーロッパの若者たちを、伝道が進んでいて教会が比較的のびている国、例えばアフリカや南アメリカへ送り、伝道への熱意、決心、力を自分の国へ持ち帰ってきて、教会のリバイバルの為に働き始めてくれるようにすることです。
私がアフリカで実際に何をしたかと言いますと、Evangelistic Series、伝道講演会で19回お説教をしました。ダニエル書と黙示録に描かれているメッセージを分かりやすくした伝道講演会でした。毎日1回、土曜日は2回お説教しました。また、学生も先生もそれぞれ一人ずつ別々のところでお説教をしたのですが、全15か所合わせて、なんと479人もの人がバプテスマを受けました。さらに、300人以上が近い将来にバプテスマを受けると決意しました。14人の学生が講演をしたと言いましたが、皆が神学科の生徒だったわけではなく、14人の内、たったの5人だけが神学科の生徒でした。他の学生たちは、看護学科、教育学科、心理学科、経済学科などを専攻していました。
私がシエラレオネへ行くと決めた理由は、毎日あわせて19回もお説教をするというのがとても面白そうで、楽しそうだったからです。また、以前から伝道講演会の説教者になりたいとも思っていました。シエラレオネの人たちはとても思いやりがあって、優しくて、心が温かくて、努力家でした。シエラレオネには外国人があまりいませんでしたので、私がアジア人ということだけでどこへ行っても人々から注目を受けました。私と握手やあいさつをするだけでとても喜んでくれて、まるで有名人になったような気分でした。アフリカの生活は、私の慣れているものとは違いました。例えば、でこぼこした道路、辛い食べ物、蒸し暑い温度、トイレの方法、頭の上を使って物を運ぶ習慣、握手などです。でも、一週間ぐらいしたらだいぶ慣れました。最後のほうは、文化や習慣の違いに対してなんとも思わなくなりました。逆にアメリカに帰ってきたら、前には気づかなかったような事に気づいてかなり不自然でした。
毎日、講演会が始まる一時間ぐらい前から、会場ではものすごく大きな音で音楽が流れていました。あまりに大きな音なので自分の声は聞こえませんし、隣の人とは叫ばないと会話ができない程でした。なぜこんなにスピーカーの音量が大きいのだろうかと思っていたら、教会の長老が短い話をしてくれました。シエラレオネでは、人口の47%がイスラム教徒だそうです。そしてイスラム教徒の中には、イエス様と聖書に興味を持っている人たちが少なからずいるそうです。しかし、たとえ興味を持ったとしても、堂々と教会へ行くところをイスラム教徒の家族や友達に見られてしまうと恥ずかしい思いをしたり、いろいろ問題が起きたりするので、そういう人はほとんど教会に来ないそうです。大音量のスピーカーは、お話を聞きたいけれども教会には来づらい人たちのためでした。伝道講演会では毎晩お説教の終わりに必ず、バプテスマを受けたい人、あるいは聖書をもっと勉強したい人に会場の前へきて、人々の前で神様への献身を宣言する場を与えていました。伝道講演会が始まってから一週間半くらい経ったある晩、18歳のイスラム教徒の女性がバプテスマを受けようと思い、お説教の終わりに前へ出て来て、神様への献身を決意しました。その女性は、この講演会に来たのはその晩がはじめてでしたが、実は、家から全てのお説教を聞いていたそうです。次の土曜日にその女性はバプテスマを受けました。アフリカにいる間、神様は色々な不思議な方法で人々をキリストへと導きましたが、この18歳の女性には大音量のスピーカーを通して、キリストへと導きました。
私はアフリカの経験を通して、もっとイエス様の事を知る事ができました。神様が自分にとってもっと本当に重要な存在となりました。毎晩一時間ぐらいのお説教をして、神様に完全に頼ると言う事を学びました。地元の人の神様に対しての熱意と努力に感動しました。私の人生は大きく変わりました。地球での人生は、天国での永遠の人生と比べたら短く、不安定なものだと言う事をしみじみ実感しました。すべてのクリスチャンは、もっと永遠の命とイエス様の事を日常生活の中で考えるべきだと思いました。また機会がありましたら、迷わずシエラレオネに行きたいと思います。シエラレオネの人々は本当に心が温かくて、真面目でした。あそこの子供たちほど、神様と真実に興味を持った子供は見た事が在りませんでした。沢山の地元の子供たちが、毎晩かならず講演会の後に握手をしに来てありがとうと言ってくれました。何人もの子供たちが、もっと神様の事を知りたいから聖書を下さいと頼みに来ました。神様と真実を真剣に求める子供たちを見て感動しました。
この経験を通して、神様は本当に色々な事を教えてくださいました。ルカ10章2節にこう書かれています。「収穫は多いが働き人は少ない。」世の中には、イエス様と真実を待ち望んでいる人たちが沢山います。イエス様の愛と真実の欲しさのあまり、彼らはお腹を空かせています。しかし悲しい事に、働き人が本当に少ないのです。私はいまだかつてないほどに、キリストの愛と真実を全世界に伝える決心をしています。アフリカに行く前は、イエス様の事をアジア、特に日本に伝えたいと思っていました。しかし、アフリカで伝道講演会をしている間に、神様が私に「もっと大きな目標と夢を持ちなさい」と言ったような気がしました。今の私の夢は、日本だけではなく、アジアだけではなく、アフリカだけではなく、この世代が生きているうちに全世界に福音が伝わるようにお祈りして、信仰によって全力を尽くして生きていくことです。み言葉と信仰によってイエス様が私たちの世代に帰ってきて、私たちの生きている間に、天国が現実になるようにと祈っています。
改めて、お祈りしてくださったり、サポートして下さったりした方々、本当にありがとうございました。シエラレオネでの経験は一生忘れない、かけがえのない経験です。神様の愛と真実を、全世界の人たちに全力を尽くして伝えていくと決心しました。
最後に、アフリカで学んだ事をもうひとつ。この罪深い世の中では、お別れやさようならを言うのが当たり前になっていますが、私はどんなにお別れをしても『さようなら』と言う言葉に慣れる事ができません。しかし、私はアフリカで改めて希望を実感する事ができました。イエス・キリストを信じていれば、『さようなら』と言う言葉を使う必要がないのです。クリスチャンには、永久に離れる心配がないからです。私はシエラレオネで沢山の友達を作りました。でも、私は『さようなら』とは言いませんでした。なぜなら、たとえこの世界で彼らに再び会わないとしても、我々には再開する希望があるからです。たとえこの世界で会わないとしても…近い将来、イエス様が帰って来る時に、皆再会できるからです。そして天国では二度と、引き離される心配はないのです。天国では、イエス・キリストと共に愛と真実、喜びに満ちあふれた人生を永久に歩む事ができるのです。私は、イエスキリストこそが私愛と真実と希望であることを心から実感しました。アフリカでの経験は、私の人生、私の永遠の人生を変えました。
本当にありがとうございました。

福田ダニエル 

編集:品末拓真

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