2012年9月23日日曜日

ドウェイン・レモンの証 5


audioverse.orghttps://www.audioverse.org/english/sermons/recordings/1737/testimony-of-dwayne-lemon.htmlを訳しました。

ツアー中、ケンタッキー州にいた時のことです。今でもよく覚えています。それはわたしたちの仲間のトレッチの誕生日でした。トレッチは「クラブ会場を貸し切ったから、来たい人はみんな招待して来てくれ。自分は育ちもたいして良くないし、V.I.P.扱いされる必要もない。どんな人でも招待しよう」と言いました。そして地元の人たちも招待されましたが、それは大きな間違いでした。わたしがクラブ会場にいくと、Qティップ、アイスティー、ア・トライブ・コード・クエスト、パブリックエネミー、そして、クイーン・ラティファなどたくさんの人がいました。その中には地元の麻薬売人たちまでいました。すると、売人たちは「俺たちがここのスターだ」と言い始めました。他の人たちは、ただ楽しい時間を持ちたいだけだと言ったのですが、売人たちはそれを聞かず、気づいたときには暴力沙汰の喧嘩がはじまっていました。わたしは今まで、あれだけたくさんのガラス瓶が人の顔で割られるのを見たことがありません。それは最初の警告でした。わたしとT.J.は文字通り机の下に隠れないといけない程でした。
わたしはS.D.A.の青年たちに芸能界のことを話すとき、テレビには映らない裏の世界のことを伝えます。なぜならテレビには、わたしがこのクラブ会場で実際に見たようなものは映らないからです。
警察が来ましたが、その警察官は男の人を無理やりトイレに連れていきました。警察なら、もし誰かを怪しいと思ったのならその誰かを外へ連れ出し、パトカーで取り調べをするはずです。しかし、その警察官はトイレに男の人をひきずりこみました。わたしたちはその男の人の叫び声を聞きました。トイレから出てきた時には、その男の人の顔はボコボコで血まみれになっていました。そしてその人は「俺は何もしていない…」と何度も言っていましたが、パトカーに連れていかれました。この一部始終を見ていたわたしは、「僕がやりたかったのは、ただダンスをすることだけだったのに…」と思いました。こんな暴力沙汰があるなんて知りもしませんでした。
 トレッチはその夜の出来事にすごく腹を立てていました。トレッチも警察に捕まるところでしたが、凄みを聞かせた声で「俺に触ったら殺すぞ」と言ったため、警察は去っていきました。この事件で15人が病院に送られました。わたしたちはバスに乗り込み、ホテルへ帰ろうとしましたが、その途中でトレッチが「あのクラブ会場に戻れ」と言いました。なぜまたクラブ会場に戻る必要があるのだろう?ホテルに帰るべきじゃないのか?と思っていると、トレッチは「バッグをよこせ」と言いました。男の人が洗濯物入れ用の大きな白いバッグを持ってきました。彼がバックの中に手をのばして取り出したものは、10ミリや9ミリのピストル銃でした。彼の指示は明確でした。「クラブ会場に戻り、奴ら(売人)を見つけたら、撃て。」わたしは「自分は人殺しじゃない。ダンスをしに来ただけだ」と思いました。サタンはこのように働きかけます。わたしたちは世の中にあることを試してみようとします。そしてよく表に出ているイメージだけを見て、裏に隠されている世界を見落としてしまいます。わたしはダンスをしたいがために世俗的なことに手を出しましたが、サタンは「ダンス以外の計画もある」と言ってわたしをこの世界に巻き込みました。しかし神様の恵みにより、わたしたちがピストルを持ってクラブ会場に戻った時には、会場は警察で固められていました。わたしたちはすぐに引き返し、後にツアーも終了しました。

続く

訳:森春香
編集:品末拓真

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