2012年9月1日土曜日

ドウェイン・レモンの証2


ドウェイン・レモンの証2

audioverse.org https://www.audioverse.org/english/sermons/recordings/1737/testimony-of-dwayne-lemon.htmlを訳しました。


時が経ち、両親に再び「ドウェイン、お前にはダンスの才能がある!」と言われ、わたしは「ありがとう。」と言いました。10代になり、わたしは今までよりも少し自由が与えられました。15歳になったとき、両親はわたしがパーティーに行く許可を出しました。それから、私は友達を集めてしょっちゅうパーティーに行くようになりました。まずパーティー会場で何をするかというと、友達の一人が前にいるもう一人の友達の両脇を後ろから抱えます。そして、その友達を抱えながら友達ごと振り回すように回転し始めます。それはその場にいる人たちをどけるためです。回転している二人をよけるために周りの人は後ろにさがり、そこにダンスステージができあがるわけです。そこで、わたしも友達と踊り始めました。みんなが一通り踊った後も、わたしは踊っていました。踊って嫌なことを忘れ、自分の世界に没頭するためでした。また、わたしは歓声が大好きでした。周囲は拍手をしたり、「お前ら最高だ!」と言ってくれました。わたしとわたしの友達は色々な名前で呼ばれていましたが、定着したグループ名はQuiet Stormでした。静かにやって来るけれども、嵐のように激しく当たるという意味です。わたしたちはパーティー会場に入ったら、うわべだけとても謙遜に、静かにして、状況を把握しました。パーティー会場にいるどのダンサーにも勝てるということは分かっていましたが、平静を装っていました。後ろのほうで「あいつには勝てる。あいつは放っておこう。」などと考えた後、ダンスバトルが始まりました。相手のグループが踊り、自分たちが踊り、また相手が踊るということを繰り返し、トロフィーや賞品を勝ち取るために、しかしほとんどはただ楽しみのために、ダンスバトルを繰り広げていました。
ある日、友達が「ドウェイン、お前プロで踊る気はあるか?」と聞いてきました。わたしは「どういう意味?」と聞き返しました。友達は「ダンスで金儲けをする気はあるか?」と言いました。わたしは今までただで踊っていたので、ダンスでお金が稼げるなら、それはボーナスみたいなものだ、ケーキのスポンジにのっている生クリームみたいなものだと思いました。友達は「マンハッタンでオーディションがあるのだけど、そこでダンスをしてほしい」と言いました。当時、サードベースというグループがありましたが、そのマネージャーのダン・ヌー・カークはR&B歌手で、彼はプロモーションビデオのためのダンサーを探していました。曲名はSmall thingでした。それは本当にSmall thing(小さなこと)でした。なぜなら、誰も聞いたことがないような無名の曲だったからです。カメラを向けられたわたしは25ドルのために踊りました。わたしは25ドルのためにすごく金持ちになった気分で幸せでした。なんて素晴らしい仕事なのだと思い、25ドルを持って帰り、友達にテレビで自分のことを観たかと聞きましたが、だれも観ていませんでした。でも、テレビに映るようなダンスをしたということが嬉しくて喜んでいました。

続く

訳:森春香
編集:品末拓真

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