2012年9月8日土曜日

ドウェイン・レモンの証 3


audioverse.orghttps://www.audioverse.org/english/sermons/recordings/1737/testimony-of-dwayne-lemon.htmlを訳しました。


その頃のわたしは高校生でしたが、ダンサーでもありました。当時は1980年代後半で、まだギャングがおり、ニューヨークのブルックリンにはディセプティカンズというギャングがいました。ディセプティカンズは極悪で、実際に多くの法を犯していました。
 わたしの高校では、皆がわたしのことを知っていました。ダンスをしていたことから有名になったのです。ある日タレントショーというイベントがあり、わたしは仲間と踊っていました。すると、ステージに他のグループが上がってきて踊り始めました。ダンスバトルを仕掛けてきたのです。どっちのグループが優れているか、競い合いがはじまりました。相手のグループが一通り踊った後、わたしたちがまたステージにあがりました。ところが、わたしのグループの中でダンスバトルがはじまったことを分かっていない人がいました。その人はわたしのところに来て「なんで楽しもうとしているだけなのに、喧嘩を仕掛けようとしているんだ?」と言いました。わたしは喧嘩しようとしていたわけではありません。ただ、ダンスで競い合おうとしていただけでした。しかし、わたしがその仲間に「喧嘩をしようとしているのではない」と説明する前に、殴り合いの喧嘩がはじまりました。わたしたちの高校に来たゲストグループと喧嘩になってしまったのです。わたしは「よし、家に帰る時間だ。」と言い、その場を去りました。
 そのあと散歩をしていると、学校の前にたくさんのパトカーが止まっているのを見ました。「パトカーなんてどうしたんだろう?救急車まで来ている!」と思い、学校の中に入ると、生徒たちが泣いていました。「何が起こっているんだ??」と思っていると、友達が、「ドウェイン!ここで何をしているんだ?早く逃げろ!」と言いました。何故か聞くと、彼は「警察は、お前を逮捕するために来たんだ」と言いました。「何もしていないのに?」と聞くと、「お前がこの大騒ぎを始めたからだ。」と友達は言い、さらに、「彼らはディセプティカンズだった」と言いました。
わたしは高校を退学になり、父親は「もしギャングがきたら、撃たれる前に撃て」とわたしに銃をわたしました。これが、父親のできるベストな指示でした。わたしは家の中で銃をもって震えながら、もしだれか来たらこの銃を使うのだということを想像していました。しかし、神様の恵みにより、また神様の恵みのみにより、わたしの友達がディセプティカンズに電話をかけ「ドウェインはこの騒ぎをはじめなかった、だれか違う人がやったんだ」と伝えてくれました。そして、この騒ぎは終わりました。神様に感謝です。しかし、わたしは高校を退学したままでした。そこでわたしは、高校にもどらずにダンスの道を進むことにしました。卒業証明書はありませんでした。ダンスだけが、今のわたしの持っている全てだと思っていました。

続く

訳:森春香
編集:品末拓真

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