2012年10月1日月曜日

ドウェイン・レモンの証 7


audioverse.orghttps://www.audioverse.org/english/sermons/recordings/1737/testimony-of-dwayne-lemon.htmlを訳しました。

 ある日、ニューヨークのブルックリンに住んでいた甥のチャーリーから連絡がありました。チャーリーはとても貧しい少年で、お金を稼ぐ手段もありませんでした。しかし、ダンスをしたいという熱意がありました。そこでチャーリーは「ドウェイン、僕がダンス業界に入れるように手伝ってくれる?」と聞いてきたのです。わたしは「君のためにできるだけのことはやってみるよ。」と答えました。わたしは自分の過去をよく覚えていました。わたしには自信が無く、できそこないだと思っていた少年時代がありました。だからこそ、チャーリーを助けてあげたかったのです。そこでわたしはチャーリーに様々な機会を与えたのですが、誰もチャーリーのダンスには興味を示しませんでした。

 そんなある日のこと、チャーリーは地元の麻薬売人に出会いました。彼らは「お前、金を稼ぎたいのか?1夜で$5,000稼ぐ方法を教えてやるよ。」と言いました。チャーリーは「よし、じゃあやってみます」と答えました。チャーリーは彼らと手を組むことに賛成したのです。その夜、チャーリーはとある屋台の裏にいました。防弾加工されたドアから人が入ってきて、チャーリーは麻薬を渡してお金を受け取る、ということを数時間繰り返してお金を稼いでいました。チャーリーはガラの悪い少年ではありませんでした。とてもよい少年で、成績もすべての科目でAをとっていました。しかし、とても貧しかったのです。彼の叔父であるわたしはたくさんのお金を稼いでいたので、チャーリーは少しでもお金持ちの気分を味わいたいと思い、麻薬をその夜売っていたのです。
 するとその場に彼の友人が二人やってきて、三人で話し始めました。ところが、二人の友達は言い争いをはじめました。そして言い争いが、殴り合いの喧嘩になりました。そこで平和主義者のチャーリーは、彼らに麻薬とその夜稼いだ札束を見せることに決めました。チャーリーは「お前ら、喧嘩をやめてこれを見てみろ。」と言いました。喧嘩を止めようとしたのです。しかしチャーリーがそうした途端、彼の友達であったはずの二人はすぐさま銃を取り出し、チャーリーに向かって発砲しました。彼らは9ミリ拳銃でチャーリーの額に2発、お腹に3発撃ちました。そして彼らは地面に横たわるチャーリーを放って札束を盗み、逃げていきました。その4日後にチャーリーは亡くなりました。19歳でした。
 わたしたちはたまに「よくないとは分かっているけど、一度だけ試してみよう」と言います。わたしたちは罪の報酬は死であることを知っています。(ローマ信徒への手紙6:23)しかしそれでも、「ただ一度だけ…」と手を出します。わたしの甥チャーリーも一度だけ試しました。そして命を失いました。愛する兄弟姉妹たち、罪はおもちゃではないということを、サタンはわたしたちの友達ではないということを、神様はわたしたちによく理解してほしいと思っておられます。
 チャーリーのお葬式の時、彼の顔はとても見せられる状態ではなかったために棺の蓋は閉じられたままでした。その棺を見ながらわたしは「チャーリー、君が言ってくれれば欲しいだけのお金をあげたのに…。どうしてこんなことをしたんだ?」と思い、怒りがこみあげてきました。

続く


訳:森春香
編集:品末拓真

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