2013年7月7日日曜日

優先順位


「 何よりもまず、神の国と神の義をまず求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる。」
マタイによる福音書6:33

わたしは今カリフォルニア州のローマリンダ大学院で理学療法士の勉強を今年6月から始めました。始めの7週間は解剖学で今は3週目が終わったところです。朝8時から午後5時まで昼休み1時間をはさんでの授業が月曜から水曜、木曜日は朝8時から3時まで、金曜日は試験が朝8時から12時までというスケジュールです。土日はお休みでまた同じことを月曜日から繰り返すという生活をしています。なかなかハードなスケジュールですがとてもやる気のあるクラスメートに囲まれて楽しく勉強しています。学校が始まる前日にオリエンテーションで理学療法部の教授たちが新入生を迎えてくれました。そんな中で一人の先生がこう言いました。「大学院にくると勉強は大学よりももっと大変になります。そんななかで皆さんは勉強のことで頭がいっぱい、時間も足りないという状況に陥るでしょう。しかしそこで大切なものまで削りだして勉強だけに没頭してしまう人がいます。家族との時間を捨て、神様との時間を捨て、気分転換する時間を捨て、友達と話す時間を捨て。。。そうしてしまうと偏った人間になってしまいます。そんなに色々やっている時間はないように見えても、ちょっとずつ神様と過ごす時間、家族と過ごす時間、友達と過ごす時間などを作ることは可能ですしバランスのとれた生活をするためにはそうする必要があると思います。」と。

わたしは自分で実際にこの人の言っていることは本当だと実感させられる出来事を体験していました。ですから今は大学院でも楽しく勉強させてもらっています。その経験はサザンアドベンチスト大学1年目2学期のときにしたものです。わたしはその学期はとれるだけの単位分のクラスをとってバイトの量も先学期より増やしてとても忙しく生活していました。そんななかでわたしと友達4~5人で水曜日の朝の祈祷会にたまに参加していました。完全に寝過ごしてしまう時もあれば勉強しないといけない、と行かないこともありましたがよく友達がしつこく誘ってくれたおかげで度々そこへ行っていました。またその週も水曜日がやってきて朝5時半ごろに「祈祷会行く?」と友達が携帯にメールを送ってきました。その祈祷会は朝6時から7時なのですが、わたしはその日は数学の微分積分のテストの日だったので朝起きて勉強しようと思っていました。そこで「あ~今日はまだテスト勉強をもうちょっとしたい、でも最近神様との時間を持っても勉強のことが気になってすぐに終わらせようとして集中できなかったりしてるなぁ。。。」としばらく葛藤していたのですが、結局その日は祈祷会に行くことにしました。『神様、わたしは今日勉強するよりも、あなたとの時間をつくりたいと思います。』と。そう思ったのは本当でしたが、正直その日は祈祷会に行ってなんだか後悔していました。『1時間も本当は勉強できたのになぁ』と思いました。7時に集会は終わって朝ごはんを食べて授業へ行って、昼ごはんを食べて1時から微分積分のテストでした。50分間のテストが始まって問題を解いていったのですが、どうしても解けない問題が3問もありました。とりあえずやってみて答えが合わないとかそういうのではなく、もはやまず何をすればいいか分からないという状況にあったのが3問もありました。そのテストは全部で7問ぐらいしかなく、1問ずつがとても点数の高い大きな問題で、3問も解けなかったら大変なことになるのはよく分かっていました。それで「あ~今朝勉強さえしていればなぁ。」などと思いながらああでもないこうでもないと粘ること45分、残りあと5分しかありません。これはもう無理だとほぼ諦めていたところいきなり先生が何か言い始めました。「みんな、よく聞いてくれ、僕が見ている限りみんなとても苦労している。僕はこのテスト範囲を良く復習する時間を持たなかったと思うから今日のテストはとりあえず回収するけど、もう一度テストを作り直すからあさっての授業の時間にこのテストを受けなおしたい人は来てください。そのテストと今回のテストの点数を比べて良い方を記録に残します。」と。びっくりしました!この先生は今までそんなことをしたことがありませんでした。同じ先生から3年目にも違う数学の授業を受けましたがそういうことは一切起きませんでした。その日、神様はわたしに個人的に「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすればこれらのものはすべて加えて与えられる。」と語りかえてくださっているように思えました。

そんな経験から始まり、その後も数々の似たような経験を通して神様はわたしが神様をまず求めるときほかのことは心配しなくてもどうにかしてくださるということを不思議な方法で証明し続けておられます。わたしの勉強量、努力に対して全くふさわしくないほど良い成績を与えてくださってサザンを卒業し今は大学院にいます。しかし、わたしは神様を求めればそういった祝福を与えてくださるからと言った理由で神様を求め続けるということはしたくありません。わたしは学校のテストで良い点数をとれなくても、神様と歩みたいです。なぜなら、もし学校でいい成績がとれてこの世で成功しても神様と離れてしまっていては意味がないと思うからです。神様に行くべき道を示してもらえばそれが遠回りに見えようが、周りにどう思われようが、どんなにこの世で偉くて権力のある人が「それは時間の無駄だ」などと言ってきても、神様の備えられた道はベストな道で天国へ続く道だからです。わたしは目の前にあることにわたしのできる最大の努力を注ぎますが、神様はわたしにまったく違う道を備えてくださっていることだってありえるのです。だから毎日神様に聖霊を注いで心の目を開かせてあなたの道を教えてください、その道を歩ませてくださいとお祈りしていきたいです。神様を求めて日々聖書を勉強し、賛美し、お祈りして神様と歩んでください。それがこの世での最高の生き方だと思います。

2013年7月7日

森春香

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