2013年7月5日金曜日

文書伝道での経験

僕は今カリフォルニアでYouth Rushという青年のための文書伝道のプログラムに参加しています。たくさんの人々にイェス様についての本を紹介し、共に祈り、神様の愛を伝える事は、僕を精神的にも信仰的にも成長させています。今回は、今までの4週間で一番印象に残っている経験をお話したいと思います。

その時も僕はいつものように扉を叩いていました。扉を叩きながら僕は、「神様、どうか自分を用いてください。」と祈りました。すると、悲しい顔をした50代後半くらいの女性が家から出てきました。僕が本を紹介しようとすると、彼女は静かにこう言いました。「昨日主人が亡くなったから、あなたを助けることはできないわ。」突然のことで、僕は何と声をかけてあげればいいのかわかりませんでした。でも気づいたら、僕は無意識の内にこう言っていました。「あなたのためにお祈りしてもいいですか?」そのとき僕は心のなかで「あれ、今なんて言った?」と自分に問いかけたのを覚えています。彼女は驚いた表情でしたが、「お願いします。」と言いました。

彼女の右手を握ってお祈りした後、彼女は僕にこう言いました。「素晴らしいお祈りをありがとう。主人がいなくなってとても寂しかったけど、あなたがお祈りしてくれたおかげで、私にはまだイエス様がいるということが分かったわ。ところでそれは何の本?見せてくれる?」僕は彼女に"Peace above the Storm"という本を差し出しました。その本を見た瞬間、彼女は家の中から20ドル持ってきました。本は一冊10ドルなので、僕は"Lessons of Love"という本も彼女に渡しました。彼女は本を抱えながら、とても嬉しそうにしていました。そして「来てくれて本当にありがとう。感謝しています。」という言葉を残し、家の中に戻っていきました。

大切な人を失って落ち込んでいた人が、たったの2分で幸せそうに微笑むなんて無理だと思っていました。主人を失った女性を慰めたのは自分ではありません。イェス様が自分を通してあの女性を慰め、勇気づけ、そして天国という希望を与えたのです。この経験から、僕はこの聖句を掲げます。

「あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」フィリピの信徒への手紙2:13。

神様はこんな自分を用いられるだろうかと、疑問に思う人もいるかもしれません。僕もそうでした。でも、神様は僕達一人一人を色々な方法で用いたいと望んでおられます。全力を尽して神様の愛、救いの希望を人々に伝える時、神様は御心のままに僕たちを用いてくださいます。一人でも多くの人が神様に用いられるようお祈りしています。

西野貴基

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