さて、2章の夢を思い出してみてください。夢の中では頭からつま先まで、金、銀、青銅、鉄、鉄と粘土に分けられた像がありました。金の頭はネブカデネザル王、すなわちバビロン王国を表していました。しかしネブカデネザル王は自分の王国が頭だけであることに納得がいかず、3章で頭からつま先まで、全身が金でできている像を作りました。
ダニエル書3章1,2節
これはただの像ではありません。神様から頂いた夢に対するネブカデネザル王の挑戦だったのです。知恵と権能があり、すべての秘密を知っておられる神様の言葉に納得がいかず、自分の好きなように像を造ったのです。そして、ネブカデネザル王はバビロン国のリーダーたちを呼び集め、金の像を拝ませようとしました。
ダニエル書3章4-6節
大勢の人々がその像を拝んでいる中、その像にひれ伏し拝まない3人のユダヤ人がいました。それはダニエルの三人の友達シャデラク、メシャク、アベデネゴでした。彼らは天の神様に忠実に仕えるため、像にはひれ伏さないと立ちあがったのです。では、ダニエルはその時どこに居たのでしょうか?残念ながら、聖書にはダニエルがその時どこで何をしていたのか書いてありません。しかし1章と2章を読んだら、ダニエルが神様に忠実な人であり、また、三人の友達のリーダー的存在だったということが分かります。ですから、ネブカデネザル王はダニエルが像を拝まないと予想し、ダニエルに任務を託して何処か遠い場所に遣わせたのではないかという考えがあります。リーダー的存在であるダニエルを三人から引き離したら、三人は簡単に金の像を拝むだろうと王様は思っていたのかもしれません。しかし、全ての人が金の像にひれ伏し拝んでいる中、この三人は神様の掟に対して忠実でした。この三人はダニエルと言うリーダー的存在の人なしで、金の像を拝めと言う試練を乗り越えたのです。神様がこの三人の本当のリーダーだったから乗り越えられたのです。ここで、一つ重要なポイントがあります。たとえ、どんなに優秀で頼れるリーダーがあなたにいたとしても、リーダーが人間である限り、その人がいつもあなたと一緒に居る事はできません。試練や危険があなたに訪れる時、あなたの信頼するリーダーはあなたのそばに居ないかもしれません。ですから、神様をあなたの一番のリーダーとして下さい。あなたが求める限り、神様はあなたがいつ何処にいようとも、あなたと一緒におられます。
詩篇55章17節
どんなに優秀で頼りがいのあるリーダーでも、人間のリーダーは私たちと同じで不完全です。完全なるリーダーでおられる神様に全てをゆだねてついていきましょう。
次回は、ダニエル書3章後半、ダニエル書3章13節から3章終わりまでについて書きたいと思います。三人は像を拝まないと決心した結果、一体どうなったのでしょうか。
04/05/2012
作者;福田ダニエル
編集者:品末拓真
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