2012年4月26日木曜日

ジャマイカの女性

「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。」
     マタイによる福音書11:28


            この前、ある大学の教授が授業でこんな話をしていました。この教授はジャマイカ生まれで、ジャマイカの言い伝えをたくさん家族から聞いていたそうです。そのなかから、一つのお話を教えてくれました。
            ジャマイカの女性が昼間に町を歩いていました。彼女は市場に買い物に行った帰りで、頭の上のかごには野菜や果物など、重たいものがたくさん入っていました。ある町の人が自動車でその女の人のそばをとおりかかりました。そこでその人は重たそうなかごを頭にのせている女性を見て、「どこまで行かれますか?そこまでわたしが車で送っていきましょうか?」と聞きました。その女性は「ありがとうございます。それではぜひお願いします。」と答え、車に乗りました。ところが、女性は車の中でも頭のなかにのっかっている重たいかごを下ろそうとせず、そのまま目的地まで送っていってもらったそうです。
            このお話はわたしたちが神様に「助けてください」とおねがいするときに見られる態度なのかもしれません。神様は「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。 休ませてあげよう」とマタイによる福音書11章28節に、そして「わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。」とヨハネの福音書14章27節に書いてあるように、神様のもとに来た人だれにでも、心の休息、そして平和を約束しておられます。ところが、もしわたしたちが神様のもとに助けを求めたとしても、このジャマイカの女性のように重荷を下ろそうとしないのなら、本当に休むことはできません。今、悩んでいること、つらいこと、仕事や学校でやらなければいけないこと、家族のことなど心配で心の重荷になるようなことがたくさんあると思います。それをすべて神様の前におろして助けを求めてください。必ず平和な心が与えられるでしょう。そして心が平和なとき、ストレスも軽減されているため、もしやるべきことや現状が変わらなくても、もっと効率的に物事が進むはずです。ストレスの多い毎日ですが神様の平和を求めて、心にお休みをあげてください。

森春香
2012年4月26日


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