「それゆえ、彼の前からこの手が出てきて、この文字が書きしるされたのです。そのしるされた文字はこうです。メネ、メネ、テケル、ウパルシン。その事の解き明かしはこうです、メネは神があなたの治世を数えて、これをその終りに至らせたことをいうのです。テケルは、あなたがはかりで量られて、その量の足りないことがあらわれたことをいうのです。ペレスは、あなたの国が分かたれて、メデアとペルシャの人々に与えられることをいうのです」。
ダニエル書5章24-28節
メネ-数えられた
テケル-バランスをとる、重さを量る
ペレス(=ウパルシン)-分ける
ペレスとウパルシンは同じ意味を持ちます。では何故、違う言葉が使われているのでしょうか。これは元の言語を見れば簡単に理解できます。ウパルシンの「ウ」は日本語の「と」と同じ用法で使われています。“メネ、メネ、テケル、ウパルシン”を言いかえると、“メネ、メネ、テケル、とペレス”となるのです。そして単語によっては、「ウ」をその単語の前につける事により、元の単語より発音と書き方が少し変わることがあるのです。つまり、「ウ」+「ペレス」の場合「ウパルシン」となるのです。ですから、ペレスとウパルシンはどちらも同じ“分ける”という意味なのです。
メネ-「神があなたの治世を数えて、これをその終わりに至らせたことをいうのです」。
宴会の時に壁に書かれた予言は、その夜に実現されました。その晩、ベルシャザル王は殺され、バビロン王国は、メデア王国のダリヨス王とペルシャ王国のクロス王によって制圧されたのです。(この時、メデアとペルシャは一つの政府として動いていました)。何故、あれだけ強大なバビロンが一夜にして征服されたのかと疑問に思われるかもしれません。しかし、バビロンはこうなる以前からしばらく敵に囲まれていたのです。また、ベルシャザル王も、バビロンが敵に包囲されていることを知っていました。しかし王は、バビロンがものすごく頑丈な壁と深い川に囲まれており、食料の蓄えも十分にあることから安心していたのでしょう。バビロンの王は敵に囲まれている最中で、大臣たちと酒を酌み交わしていたのです。そして、王が宴会でへらへらしている隙に、メデアとペルシャのクロス王(ダニエル書1章21節)は川を乾かし、いとも簡単にバビロンを制圧したのです。
未来を予告するなんて、人間にはできません。ましてや、100年後に生まれ、活躍する人の名前を誰が言い当てられましょうか。聖書には沢山の予言が書かれています。ですから、私は聖書が神様のみ言葉であると固く信じています。イザヤ書44章と45章前半に更に驚くようなことが書かれているので、ぜひ自分で読んでみて下さい。
ペレス-判決
作者:福田ダニエル
編集者:品末拓真
05/05/2012
メネ-数えられた
ペレス(=ウパルシン)-分ける
ペレスとウパルシンは同じ意味を持ちます。では何故、違う言葉が使われているのでしょうか。これは元の言語を見れば簡単に理解できます。ウパルシンの「ウ」は日本語の「と」と同じ用法で使われています。“メネ、メネ、テケル、ウパルシン”を言いかえると、“メネ、メネ、テケル、とペレス”となるのです。そして単語によっては、「ウ」をその単語の前につける事により、元の単語より発音と書き方が少し変わることがあるのです。つまり、「ウ」+「ペレス」の場合「ウパルシン」となるのです。ですから、ペレスとウパルシンはどちらも同じ“分ける”という意味なのです。
さて、ダニエルは預言者として、神様の助けにより一つ一つの単語に予言の意味を与え、解説していきました。
メネ-「神があなたの治世を数えて、これをその終わりに至らせたことをいうのです」。
テケル-「あなたがはかりで量られて、その量の足りないことがあらわれたことをいうのです」。
ペレス-「あなたの国が分かたれて、メデアとペルシャの人々に与えられることをいうのです」。
“そこでベルシャザルは命じて、ダニエルに紫の衣を着せ、金の鎖をその首にかけさせ、彼について布告を発して、彼は国の第三のつかさであると言わせた。カルデヤびとの王ベルシャザルは、その夜のうちに殺され、メデアびとダリヨスが、その国を受けた。この時ダリヨスは、おおよそ六十二歳であった。”
ダニエル書5章29-31節 (新共同訳 ダニエル書5章29節-6章1節)宴会の時に壁に書かれた予言は、その夜に実現されました。その晩、ベルシャザル王は殺され、バビロン王国は、メデア王国のダリヨス王とペルシャ王国のクロス王によって制圧されたのです。(この時、メデアとペルシャは一つの政府として動いていました)。何故、あれだけ強大なバビロンが一夜にして征服されたのかと疑問に思われるかもしれません。しかし、バビロンはこうなる以前からしばらく敵に囲まれていたのです。また、ベルシャザル王も、バビロンが敵に包囲されていることを知っていました。しかし王は、バビロンがものすごく頑丈な壁と深い川に囲まれており、食料の蓄えも十分にあることから安心していたのでしょう。バビロンの王は敵に囲まれている最中で、大臣たちと酒を酌み交わしていたのです。そして、王が宴会でへらへらしている隙に、メデアとペルシャのクロス王(ダニエル書1章21節)は川を乾かし、いとも簡単にバビロンを制圧したのです。
面白いポイント
700BCから800BC頃に書かれた聖書の「イザヤ書」に、クロス王の出現と川が乾く事が予言されています。バビロンが制圧されたのは、大体500BCから600BCです。つまり、クロス王が生まれる100年以上も前に、川が乾くこと、そしてクロス王が活躍する事が予言されていたのです。
“また淵については、『かわけ、わたしはあなたのもろもろの川を干す』と言い、またクロスについては、『彼はわが牧者、わが目的をことごとくなし遂げる』と言い、エルサレムについては、『ふたたび建てられる』と言い、神殿については、『あなたの基がすえられる』と言う」。”
イザヤ44章27-28節 未来を予告するなんて、人間にはできません。ましてや、100年後に生まれ、活躍する人の名前を誰が言い当てられましょうか。聖書には沢山の予言が書かれています。ですから、私は聖書が神様のみ言葉であると固く信じています。イザヤ書44章と45章前半に更に驚くようなことが書かれているので、ぜひ自分で読んでみて下さい。
最後に一つ、5章から私たちが覚えるべき重要なポイントを挙げて終わります。
調査審判
メネ-取調べ
テケル-量るペレス-判決
バビロンとベルシャザル王が取り調べられ、量られ、そして判決を受けたように、私たちにもいずれ審判が下るのです。
「だから、目をさましていなさい。……あるいは急に帰ってきて、あなたがたの眠っているところを見つけるかもしれない」(マルコ13の35、36)。目をさまして待つことにうみ疲れ、世俗の魅力に心を向ける人々の状態は、実に危険である。実業家が利益の追求に心を奪われ、快楽の愛好家が楽しみにふけり、流行を追う女性が身を飾っているそのときに、全地の審判者が、「あなたがはかりで量られて、その量の足りないことがあらわれた」という宣言をなさるかもしれないのである(ダニエル5の27)。
各時代の大争闘(新書判) 第28章 p.563
何かわからない事や、質問、コメント等がありましたら、mkoministry@gmail.comまで連絡をください。これからも、お祈りと聖書研究を楽しくがんばりましょう。
作者:福田ダニエル
編集者:品末拓真
05/05/2012
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