2012年5月7日月曜日

ダニエル書7章-後半-2

ダニエル書7章後半の後半です。

“わたしは、その角の語る大いなる言葉の声がするので見ていたが、わたしが見ている間にその獣は殺され、そのからだはそこなわれて、燃える火に投げ入れられた。その他の獣はその主権を奪われたが、その命は、時と季節の来るまで延ばされた。わたしはまた夜の幻のうちに見ていると、見よ、人の子のような者が、天の雲に乗ってきて、日の老いたる者のもとに来ると、その前に導かれた。彼に主権と光栄と国とを賜い、諸民、諸族、諸国語の者を彼に仕えさせた。その主権は永遠の主権であって、なくなることがなく、その国は滅びることがない。”
ダニエル書7章11-14節

この聖句を簡単にしますと、ローマと法王権は永遠には続かないということです。神様と聖書に反する者たちは皆いずれ有罪の判決が下されるのです。近い将来、神様が永遠の国を設立します。そして、その神の王国に入るチャンスはあなたにも、この世の全ての人たちにも与えられているのです。

  “そこで、われダニエル、わがうちなる霊は憂え、わが脳中の幻は、わたしを悩ましたので、わたしは、そこに立っている者のひとりに近寄って、このすべての事の真意を尋ねた。するとその者は、わたしにこの事の解き明かしを告げ知らせた。『この四つの大きな獣は、地に起らんとする四人の王である。しかしついには、いと高き者の聖徒が国を受け、永遠にその国を保って、世々かぎりなく続く』。そこでわたしは、さらに第四の獣の真意を知ろうとした。その獣は他の獣と異なって、はなはだ恐ろしく、その歯は鉄、そのつめは青銅であって、食らい、かつ、かみ砕いて、その残りを足で踏みつけた。この獣の頭には、十の角があったが、そのほかに一つの角が出てきたので、この角のために、三つの角が抜け落ちた。この角には目があり、また大きな事を語る口があって、その形は、その同類のものよりも大きく見えた。わたしが見ていると、この角は聖徒と戦って、彼らに勝ったが、ついに日の老いたる者がきて、いと高き者の聖徒のために審判をおこなった。そしてその時がきて、この聖徒たちは国を受けた。”
ダニエル書7章15-22節

7章1-14節はダニエルが見た夢について書かれており、15-22節はダニエルの夢への反応が書かれています。ダニエルは第四の獣の解釈に困っていました。そこで天使が来て、彼にそれを解説します。7章23-27節は、第四の獣についての更なる説明です。

“彼はこう言った、『第四の獣は地上の第四の国である。これはすべての国と異なって、全世界を併合し、これを踏みつけ、かつ打ち砕く。十の角はこの国から起る十人の王である。その後にまたひとりの王が起る。彼は先の者と異なり、かつ、その三人の王を倒す。 彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。しかし審判が行われ、彼の主権は奪われて、永遠に滅び絶やされ、国と主権と全天下の国々の権威とは、いと高き者の聖徒たる民に与えられる。彼らの国は永遠の国であって、諸国の者はみな彼らに仕え、かつ従う』。”
ダニエル書7章23-27節

 ここに第四の獣(法王権)の様々な行動が予言されています。「彼はまた時と律法とを変えようと望む」と書いてありますね。カトリックの歴史を勉強すれば、実際に法王権が時と律法を変えたこと、そして彼らがそれを認めていることがわかります。この律法とは、聖書の旧約聖書にある出エジプト記20章に書かれている、神様が人間に渡した十戒の事です。法王権の十戒と聖書の十戒は違います。法王権は第二の律法を丸ごと取り除き、第十の律法を二つに分けてしまったのです。更に第四の律法は非常に短縮されています。第四の律法は、七日目の安息日を守ることについてです。七日目、すなわち土曜日が聖書の定めた安息日であったのに、法王権は安息日を日曜日に変えたと主張しています。そして悲しい事に、多くのクリスチャンは何も知らずに法王権の定めた日曜日を安息日として教会に行っているのです。聖書には、七日目が安息日だとはっきり書かれています。そしてそれは、神様が決めたのです。しかし聖書のどこにも「安息日は日曜日に変わった」などとは書かれていません。ですから真実を守りたいのであれば、自分の目で聖書で確かめて、本当の安息日である七日目、土曜日に神様を礼拝しましょう。

“彼は、いと高き者に敵して言葉を出し、かつ、いと高き者の聖徒を悩ます。彼はまた時と律法とを変えようと望む。聖徒はひと時と、ふた時と、半時の間、彼の手にわたされる。”
ダニエル書7章25節

「ひと時と、ふた時と、半時の間」とは法王権が大きな権力を握っていた時間(暗黒時代)を予言しています。「ひと時」は一年です。よって「ひと時」+「ふた時」+「半時」=さん時半です。さん時半は三年半になります。聖書の時代、一年は360日でしたから、3年半×360日は1260日です(3.5×360=1260)。さらに聖書の予言では、一日は一年として数えられています(民数記14章34節;エゼキエル書4章5-6節)。ですから、1260日は1260年を表します。「小さい角」は1260年間、神の聖徒たちを悩ませると予言されていました。そして実際のところ、法王権は538A.D.1798A.D.、正確に1260年間、聖徒たちを迫害によって苦しめたのでした。法王権は538A.D.に三つの角であるヘルリー、東ゴート、バンダルを滅ぼし、法王権は自立した権力をローマの皇帝に認められました。そして、1260年間、権力を握っていたのですが、1798A.D.にフランスのベルティエ大将に法王が捕えられ、法王権は力を無くしたのです。しかし聖書の予言をもっと勉強しますと、法王権は1798A.D.に一度潰されるが、終わりの時代に、キリストの再臨の直前に、再び復活して権力を握ると予言されていることがわかります。これはダニエル書11章とヨハネの黙示録で詳しく説明されています。

“「その事はここで終った。われダニエルは、これを思いまわして、非常に悩み、顔色も変った。しかし、わたしはこの事を心に留めた」。”
ダニエル書7章28節

ダニエルはこの予言を見せられた後、非常に驚き、悩んでしまいました。しかし、彼はそれを心に留めました。我々もこの予言について真剣に考え、勉強し、そして終わりの時代とキリストの再臨のために準備をするべきです。日々お祈りをし、聖書研究をし、イエスキリストを信じながら真実を固く貫いていきましょう。

作者:福田ダニエル
編集者:品末拓真
05/07/2012



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