わたしたちは、福音に免疫をつけることを避けなければなりません。どうしたらいいのでしょうか?初めてあなたが福音の衝撃を受けたとき、あなたはナタナエルが初めてイエス様に出会った時のようにいちじくの木の下から出てきて、イエス様があなたの創造主であり贖い主である、またあなたのことをすべて知っておられる方だと分かり、イエス様が神の子であると叫び、献身してイエス様にどんな時も従いたいと思ったことでしょう。しかし人生の半ばで、初めのこの衝撃を失ってしまったのです。きっと多くの方が共感できるでしょう。そして福音に無関心になってしまったのです。前は真実を聞いたら、「わたしは何をしたらいいのか?」と真剣に探していたのに、今は、「お昼ご飯はまだかな」と言っています。福音に免疫をつけてしまい、それに全く反応しなくなってしまったのです。しかし聖書の中には、福音に対して免疫をつけない人々もいました。彼らは興味をもって福音のメッセージに反応しました。
わたしは使徒言行録が好きです。なぜかと言うと、使徒言行録に登場する人々は福音に無関心ではないからです。使徒言行録を読むと、パウロがいたるところへ行って福音を宣べ伝えたのがわかります。そしてパウロは各地で教会を立ち上げるか、そこから追い出されるかのどちらかでした。中間はありませんでした。町へやってきたパウロはイエス様のことを伝え、人びとはそれを愛したか憎んだかのどちらかでした。なぜでしょう?それは、パウロのメッセージが人々を中間に立たすことを許さないものだったからです。パウロは宣教し、そのメッセージを聞いた人々は心を動かされました。彼らには、福音に近づくか、この男を追い出すかの二択しかありませんでした。どちらつかずということがなかったから、わたしは使徒言行録が好きです。
使徒言行録には、あまり注目されない、気を付けていなければ見過ごしてしまうお話が書かれています。それは青年ヨハネ・マルコの話です。彼はエルサレムにて母親と暮らしていました。使徒たちはよくエルサレムに集まって、神様が異教徒たちにどのような働きをしたのか報告しました。ヨハネ・マルコはその報告を聞いていたので、伝道という働きがどのようなものか少し耳にしていました。そして自分もその伝道旅行に参加したいと思いました。それでパウロに、「僕もその伝道旅行に参加したい!」と言ったのです。さて、パウロと伝道旅行に行くのはどういったものだったのでしょう?皆さんのなかでパウロと伝道旅行に行きたいと思う方はいらっしゃいますか?本当に行きたいですか?ヨハネ・マルコはパウロと伝道旅行へ行き、お説教をしましたが、人々は怒ってパウロとヨハネ・マルコを町から追放してしまいます。そこでヨハネ・マルコは、「こんな旅行をやりたかったんじゃない!」と言って、エルサレムの家へ帰っていきました。
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