2013年12月30日月曜日

福音への免疫15

その日、わたしたちのチームは飛行機に乗りました。この場所(この集会が持たれた場所)には一緒に参加してくださった方々もいらっしゃるので、今から話すこの出来事が事実だと証明してくれるでしょう。わたしたちはケニアのナイロビに着きました。そして、滞在する場所は実際に大丈夫だったのでしょうか?すべては、大丈夫ではなかったのです。その家はまだ建築中で、家具やトイレなど何もない、空っぽの家でした。わたしたちはどうしたらいいか分からず、困りました。悲惨な状況でした。滞在する予定の場所に着いてみたら、そこにはコンクリートの地面しかなかったのです。

夜、そこで寝てみると、コンクリートの上に薄いマットを敷いただけだったので体の節々が痛みました。そんなわたしたちの体の上を、たくさんの蟻が行進し始めました。蟻はわたしたちを噛み、それはもう悲惨でした。また、部屋には窓がなく、格子しかありませんでした。わたしたちの隣人はお金持ちではありませんでしたが、テレビを買うだけのお金はあり、家を地域の映画会館として開放して夜中に映画を放映していました。そのおかげでわたしたちは映画の音がうるさく、蟻に噛まれ、体が痛んで、眠れぬ夜を過ごしていました。

時は流れ、その家から出ていく日の早朝のことです。なたを持った3人の男たちがやって来て、部屋中を漁り、わたしたちの持ち物を盗んで行きました。わたしたちは深く眠っていたので、そのことに全く気付きませんでした。もし起きていたら、どうなっていたか分かりません。神様の恵みに感謝です。その後でわたしたちは集まって、これからどうしようかと考えました。すぐにわたしの頭をよぎったのは、飛行機に乗って家へ帰るということでした。

これがわたしの海外伝道旅行の経験です。誰しも海外に伝道旅行に行くのを夢みたことがあるでしょう。ヨハネ・マルコのように、パウロの話を聞いて、「わぁすごい!人々が改心してバプテスマを受けて、彼らの笑みに満ちた顔を見るなんてすばらしい。ぼくも行きたい!」と思ったことがあるでしょう。けれども、実際に行ってみると想像と違った経験をするのです。

所持物を盗難されて、これからどうしようかと考えていたとき、チームの一人がこう言ったのを今でも忘れられません。「あともう少ししたら、イエス様がこの世に来られたときの状況をもっと理解できるようになると思う。イエス様はわたしたちのために天国を手放して、この地上に来られた。天国の美しさ、豊かさ、そして栄光を、わたしたちを苦しみから救い出すために手放して、わたしたちの一人となった。あなたたちは何と言いますか?イエス様はわたしたちに無関心ではなかったのです。ならば、どうしてわたしたちが周りの人々に無関心になれるでしょうか?」仲間たちの励ましによって、わたしたちは伝道を続けることにしました。その後でわたしたちは今でも最も価値のあると思える経験しました。わたしはこの経験を伝道活動の土台としています。


わたしたちはその後、ナイロビに移って伝道しました。わたしは、大切にしていた聖書、ノート、コンピューターなどすべて盗られてしまったので、パワーポイントも使えず、ただ小さな聖書を借りて伝道したのです。しかし神様はわたしに聖霊を送ってくださり、語るべき言葉を与えてくださいました。そして人々はそのメッセージに感化されたのです。これはわたしにとって大変貴重な経験となりました。わたしたちが神様に頼るとき、神様はわたしたちにすべてを注いでくださいます。あなたとわたしが福音の衝撃を受けるためには、信仰を持ち、救いを喜ぶべきなのです。

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