2014年4月10日木曜日

4.10(木)死んでほしくない!


いーけないんだ〜いけないんだ〜先生にいっちゃお〜

小学生は、だれかにこの歌を歌ってやるのが大好きです。
でも、自分が歌われるのは大嫌いです。

それは、大人になっても変わらぬ、人間の性です。
だれでも、人の悪いところを指摘するのは大好きだけれど、自分の悪いところを見せられるのは大嫌いです(マタ7:3,4)。

律法学者たちは息巻いて、夫以外の男と寝ていた女をイエス様の前に連れてきてこう言います。
「こいつは罪を犯したから死ぬべきです!」(ヨハ8:35
なんてひどいことをいうんだ…
しかし彼らは、むかし神さまがモーセを通して語ったことを繰り返しただけでした。
「罪を犯した者は、死ななければならない。」(申23:23,24

神さまとサタンの働きは、一見同じです。僕たちの悪いところを、はっきり示そうとします。そして、罪の結果は死であることを、わたしたちに告げるのです(ロマ6:23)。
自分の悪いところを見たくない僕たちはこう言います。「なんで神さまはそんなひどいこと言うんだ?」

しかし、神さまとサタンの働きは決定的に違います。
サタンは、僕たちに死んでほしいからそうします。
しかし神さまは、僕たちに死んでほしくないからそうするのです(申30:17-20)。

律法学者たちは、まるで自分たちは神さまの働きをしているかのように女を訴えました。しかし、実際に彼らがしていたのはサタンの働きだったのです(ゼカ3:1)。彼らは自分の面子を守るため、イエス様に死んでほしいからそうしていました(8:6)。まして女の命などどうでもよかった。

イエス様は、女が罪を犯したことを知っていました。そして律法学者の言っていることも否定しませんでした。「罪を犯した者は死ななければならない」ことを、彼はよく知っていたからです。

しかしイエス様は、姦通の女ではなく、律法学者たちのおそろしい罪をみて身震いするのです。彼らの心は、キリストへの憎しみで満たされていました。キリストの目から見るならば、彼らも変わらず、死ななければならない罪人だったのです。
死んでほしくない!自分を殺そうとする律法学者たちのために、イエス様は強くそう思ったはずです(エゼ18:23,32)。

イエス様は地面にかがんで、静かに彼らの罪を示されます(ヨハ8:6-8)。あなたたちも、このままでは必ず死ななければいけないんだよ!周りの群衆には見えないように、彼らだけに見えるように、静かに、しかしはっきりと、イエス様は律法学者たちの隠れた罪を地面に書き続けるのです(エレ17:10-13)。自分の悪いところを見たくない彼らは、1人また1人とイエス様の前を立ち去っていきます(ヨハ8:9)。

彼らが去ったあとみじめな姦通の女に語られた言葉は、キリストのもとに行くすべての罪人に対する、神さまのあたたかいメッセージです(イザ44:22)。
「わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」(ヨハ8:11

「聞いてよ、あいつあんなことしてきたんだよ」「あの人の言ってることはまちがってる」「よくもあんなことができるな」

そういう前に、少し考えてみてください。あなたは、イエス様の働きをしていますか?それともサタンの働きをしていますか?
あなたの言っていることが正しいかどうかは問題じゃありません。これは、あなたの心の問題なのです。

そして、あなた自身は、自分の心に静かに語りかけるイエス様の罪を示す声に、今日、どのように応えていますか。

執筆:山地悟
2014/04/10

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