2014年4月12日土曜日

4.12 (土)心はどこへ…


 「この民は口先ではわたしを敬うが、その心はわたしから遠く離れている。人間の戒めを教えとして教え、むなしくわたしをあがめている。」(マタイ15:8,9

好きだよ。愛してるよ。
いつもそう言ってくれるあなたのパートナーの心が、本当はあなたから遠く離れていることを知っていたら。自分の言葉に少しも耳を傾けてくれないとしたら。

好きだよ。愛してるよ。
いつもそう言ってくれているのに、いざ自分がつらいとき、少しも気にかけてくれないとしたら。うれしいとき、少しも思いを一つにしてくれないとしたら。

好きだよ。愛してるよ。
パートナーからその言葉を聞くたびに、あなたの心は痛むんじゃないでしょうか。
むしろ何も言わないでいてくれた方がいい、そう思うんじゃないでしょうか。

この聖句は、ご自分の愛するパートナーとして選んだイスラエルの民に向けて、神さまが語られたことばです。
口では「神さま、あなたを信じます。あなたを愛します。」といつも言っているのに、その心は遠く離れてしまったわたしたちに対する、

悲しい、悲しい、神さまの愛の訴えです。

神さまが命令したことに、「はいはい」といって聞き従うだけ。
神さまが僕たちに求めているのは、そんな悲しい関係ではありません。

神さまが求めていることはたった一つ、それはあなたの心です。
彼の喜ぶことを喜び、彼の悲しむことを悲しみ、ただ彼と心を一つにしてほしいのです(ヨハ17:23)。
口先だけでなく、行動だけでなく、「心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛」すること、それだけなのです(ルカ10:27)。

今週の教課は、“宗教”に熱心であるがあまり、神さまの心から遠く離れてしまった人々と、イエス様との悲しい物語について学びます。

僕たちの心は、神さまの心と一つになることをなによりも求めているだろうか。それとも、なにか他のものが、自分を神さまの心から遠く引き離しているだろうか。

口先だけでなく、心を尽くして神さまを愛していくことができるよう、祈りつつ学んでいきたいと思います。

執筆:山地悟
2014/04/12

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